2023年6月19日

【ルイヴィトン】カルバン クライン 205W39NYC 19年春メンズコレクション – 差異から生じる”緊張感”

投稿者: xspco

ルイヴィトン

カルバンクライン 205W39NYC(CALVIN KLEIN 205W39NYC)の2019年春メンズコレクションが、アメリカニューヨークで発表された

カルバン クライン 205W39NYC 19年春メンズコレクション - 差異から生じる"緊張感"|写真24

まず本コレクションについて、ある2つの映画作品がコンセプトの大きな礎となっている『ジョーズ』と『卒業』だチーフクリエイティブオフィサーであるラフシモンズは、このアメリカを象徴する2作品が与える、陸地と海、若さと成熟、男性と女性、といった対照的な世界の狭間で生まれる”緊張感”を一つの美学としてランウェイで表現した

映画『ジョーズ』の”緊張感”をルックに

カルバン クライン 205W39NYC 19年春メンズコレクション - 差異から生じる"緊張感"|写真3

本コレクションでは、どのルックも対照的なアイテムを用いて物語を生み出すダイビングスーツのような質感のオールインワンに真っ赤なニット帽全く異なる世界観を持ったアイテムを合わせることで、”調和”ではなく”せめぎ合う”ような一種の緊張感や違和感を与えるこれこそが、ラフシモンズのイメージする映画『ジョーズ』を体現する感覚なのかもしれない

カルバン クライン 205W39NYC 19年春メンズコレクション - 差異から生じる"緊張感"|写真7

ダイビングスーツを上半身まで脱いだかのような出で立ちすら、スタイリングになり得ることを証明したダイビングスーツ風オールインワンの裏地にはレオパード柄、上半身には染め布のような模様のトップスを配し、個性的だが華やかな印象に上半身と下半身で『ジョーズ』のテーマの一つである”陸地と海”を表現したかのような組み合わせとなっている

映画『卒業』を当時のユニフォームで表現

カルバン クライン 205W39NYC 19年春メンズコレクション - 差異から生じる"緊張感"|写真10

卒業式で着用するガウンと帽子、ツイードのジャケット、さらにはダイビングスーツ風のボトムスなど、一目で複合的なルックであることがわかるルイ ヴィトン ダミエ 長 財布 コピーガウンや帽子といったアカデミックドレスやツイードジャケットは、1950~60年代の上流社会をイメージし、実際に当時の布地から再現されたパターンで構成された

1967年公開の『卒業』では、”親と子”の異なる世代間で生じる”衝突”や”愛”を描いているが、これもまた本コレクションのコンセプトであり、多面的なコンセプトを大胆に表現したスタイリングとなっている

カルバン クライン 205W39NYC 19年春メンズコレクション - 差異から生じる"緊張感"|写真14

まるで海から上がってきた直後のような濡れた質感のトップスに、1950~60年代のタキシードジャケットを合わせ、2作品を1つのルックに落とし込んだマリンスポーツテイストなインナーに対し、鮮やかなマリンブルーの文化的ユニフォームを合わせた点は、異なる世界観にわずかながら統一感を与えた

“ポップアート”を全身に纏う

カルバン クライン 205W39NYC 19年春メンズコレクション - 差異から生じる"緊張感"|写真18

最後に、今までとは少し異なるルックが登場アメリカの芸術家 アンディウォーホルがアメリカ人ファッションデザイナー ステファンスプラウスに対して抱いていた”心的イメージ”を引き裂き、フリンジ状のネックレスに目を引くイエローのレオパード柄パンツとレッドブーツは、”ポップアートの巨匠”アンディウォーホルをイメージしたかのような組み合わせだ

アメリカが生み出した世界的アーティストの描く”心象風景”や、映画作品で描かれる”アメリカの風景”など、ラフシモンズにとって「アメリカ」という国が大きなインスピレーション源であるという事を、ランウェイのルックを通して感じられるコレクションであったヴィトン マルチ カラー コピー